心温まるとは、このことか〜
と、見終えた後にしみじみ感じた映画だった。
公開から25年経っている今からだと、当時の差別の描き方に時代を感じつつも、差別発言を連発する主人公のユドールを、25年後版の不快感と嫌悪感とを上乗せさせながら見ているので、より一層ムカつき、不器用で素直になれない彼に対して、ザマーみろと思いながら見ていくのだが、徐々にそんなユドールが焦ったく思えてきて、というか、ヒロインのキャロルとゲイのサイモンも焦ったくなっていって、3人の絡み合うイジらしさがタマラなく良かった。
アラウンド60と思われるオッサンと、アラフォーシングルマザーの、臆病な恋と、親の愛に飢えているアラフォーゲイ。
しかし、最もタマラなかったのが、犬のヴァーデルだ!
あの名演技には、何度も吹き出してしまった。
それにしても、なぜこの映画がNetflixで表示されるのかが謎だったが、3人で車旅に出ることになり合点がいった。まんざらではないが、「あたなにイチオシ!」に表示されている映画が、ロードムービー縛りになってなければいいなと願い始めている。