つじくん

恋愛小説家のつじくんのネタバレレビュー・内容・結末

恋愛小説家(1997年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

ねじ曲がり中年親父と忙しないシングルマザーの綺麗な恋愛。
ほんとにちょっっっっとずつ良い奴になろうとするメルヴィン。自己中で頑固で優しい言葉の一つもこれっぽっちも素直にかけられず自己中で人の話を聞かずに暴言だらけで本当に自己中なクソ親父。でも恋してる心は子供みたいにピュア。その恋心だけでクソ親父が愛しく見えてしまうからズルい。
車の中のシーンがとても好きだ。「音楽を用意してきた」と言うメルヴィンの言葉を聞く為に少し近付く2人、冗談をふーんと流す2人、流れる音楽に微笑むキャロル、サイモンの話を真剣に聞くキャロルに面白くない顔をして邪魔するメルヴィン。
レストランでもメルヴィンは本当に馬鹿な男だ。何故ああも自分を守る為に相手を傷付ける言葉ばかり素早く選べるのか。「君と踊るべきだった」何故もっともっともっと早く言えなかったのか。
「どうしてもまともなボーイフレンドが現れないの!?世間的で普通な事を話してくれる人なら誰でもいいのに!」「皆それを望んでいるのよ。でもそんな人は存在しないの!」名台詞だ。
まともなボーイフレンドになる為にメルヴィンはたった138分の中で大きく変わった。これからもその努力を続けて欲しい。
つじくん

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