がく

キューポラのある街のがくのレビュー・感想・評価

キューポラのある街(1962年製作の映画)
4.0
キューポラは親父と同じだ。

性能が悪く、プライドが高く、たくさんの煙を出す。技術は進歩して、街も変わって来ているのに、キューポラはいつまでもその街に立って、黒い煙を出している。

弱い人間だから貧乏なのか
貧乏だから弱い人間なのか
私にはわからない

素晴らしい台詞だ。
この年代の、この歳の、この役だからこそ心に響く台詞。

吉永小百合の初潮を迎えるシーンで、心も体も一線を超えたんだなと。

それにしても子供達がとても生き生きと描かれている。
いい時代だ。
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