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眠狂四郎 悪女狩りのスギノイチのレビュー・感想・評価

眠狂四郎 悪女狩り(1969年製作の映画)
3.8
末期作品だから期待してなかったがまさかの面白さ。池広一夫のケレン炸裂。

狂四郎を襲った忍者集団の刃が、刑場に張り付けられた無関係の心中カップルの喉に突き刺さるのとか素晴らしい。
毎度おなじみバレバレのハニトラもぶっ飛んでて、能面の唇に毒を塗った状態で求愛してくるなどアホ過ぎる(しかも面を狂四郎に奪われてセルフキスさせられ絶命)。
この女刺客が死ぬと、それまでオブジェだと思われた壁の仮面が一斉に動き出し、面を被った忍者たちが襲いかかってくるなど小池一夫の劇画みたい。

クライマックスは、ドンキで売ってそうな雷蔵マスク(!?)を被ったニセ狂四郎こと江原真二郎との対決。
円月殺法ってよくコピられるな。誰でも使えるのでは?
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