眠狂四郎 悪女狩りの作品情報・感想・評価

「眠狂四郎 悪女狩り」に投稿された感想・評価

mitakosama

mitakosamaの感想・評価

3.0
スカパーにて。雷蔵が病気で末期だったこともあり顔が浮腫んでいるのが気になる…。

作品としては、いつもの眠狂四郎で悪女や悪漢に狂四郎がニヒルに斬るという内容で平常運転なのだが、演出が変で妙に可笑しみがあるわ。

大奥の権力争いが激しい中。御局様が世継ぎ争いのライバルを悪事で蹴落としていく。更にキリシタンの男を利用し偽狂四郎として辻斬りや強姦をさせ狂四郎の悪評を広める魂胆。

うーむ。なぜ大奥の御局様が狂四郎を挑発する必然があったのか?わかるようで全然説明付かん…?
手強い狂四郎に邪魔されちゃうんだから、完全なヤブヘビじゃん。

さらにスタイリッシュなようなヘンテコリンな演出で畳み掛ける。
お局様が狂四郎をおびき寄せるのに、鳥の格好の集団が踊りながら寝所を訪れる。能面を被った大奥の女達に出迎えられ、生娘を抱いてくれを唐突に言われる。何だコリャ(笑)

更に偽狂四郎ですよ。キリシタンで円月殺法が使える。円月殺法はキリシタンの剣法なのか?円月殺法VS円月殺法は確かに燃えるが。
偽狂四郎として活動する間は、雷蔵似のマスクを被る。これが微妙に似てるから笑えるわ。

キリシタンの自由を餌に利用して、用済みになったら皆殺しする御局様。
偽狂四郎も激おこ。

でも狂四郎が騒動に巻き込まれる理由が最後まで曖昧なのが勿体ない。(一応もっともらしい理屈は言うのだが)
朝丘雪路さん追悼鑑賞3本目、これで最後です。

朝丘さんの役どころは、眠狂四郎馴染みの出会茶屋の女将役。これも看板で言えば5~6枚目の端役です。なんでこれだけしっかりしたお芝居をする朝丘さんの出演作が少ないのかなあと考えながら観ていたのですが、大きな理由の一つは矢張り時代の問題ですかね。本映画公開の2年後に大映は倒産。日活も本社ビルを売って、(金のかからない)ポルノ専門になったのがこの頃ですから、お芝居で魅せる映画がほぼ無くなりかけていた頃です。それに、朝丘さんのキャラが立ち過ぎて(勿論、良い意味で)、色っぽ過ぎて役所が固定化されてしまったという事もあるかも知れません。

さて本作なんですが、実はこれ、市川雷蔵さんの最後の眠狂四郎なんですよね。映画公開は1969年の1月で、肝臓がんでお亡くなりになる半年前です。もしかすると、やつれて映っているかなあと思っていましたが杞憂でした。相変わらず格好良いです。シリーズ13本目ということもあるのでしょうが、製作者も観客も、もう眠狂四郎と言えば市川雷蔵になっちゃって、本来の眠狂四郎を忘れちゃってますね。眠狂四郎は、転びバテレンと日本人の女との間に出来たハーフです。だから、市川雷蔵の髪は赤いのですし、肌は真っ白なんです。たしか原作では眼もブルーだった筈。なので、本来のルックスは完全に白人なんです。で、尾籠な話で恐縮ですが、後は連想ゲームで、外人だからアソコがでかい、だから女にモテる、ってところに繋がるんです。それに、当然ながらバテレンも大嫌いだし、神なんかも信じない。眠狂四郎のニヒリズムはここから来てるんですよね。

でね、この映画のサブ・ストーリーは隠れキリシタンなんですよ。勿論、大映は雷蔵最後の狂四郎になるだろうと知っていた筈なんですから、出自の話と繋げて、日本人化した白人という結論を、何かしらの形で見せないといけないんですよ。そうじゃなきゃ、このシリーズが終わらないんじゃないかと思うんですよね。永田雅一さんは資金繰りでそれどころじゃなかったのかも知れませんが、こういったエポック・メーキングな作品であればちゃんと作り込んで
くれないと市川雷蔵さんにも申し訳ないと思うんですけどね。。。
しゅう

しゅうの感想・評価

3.2
時代劇専門チャンネルにて鑑賞。

前衛演劇のような演出が不思議な作品。

このシリーズ特有の切支丹描写も魅力。
青二歳

青二歳の感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

シリーズ最終作12作目
監督:池広一夫(3/4)
脚本:高岩肇(3/3)宮川一郎(1/1)
撮影:武田千吉郎(2/4)
音楽:渡辺岳夫(3/4)

【巻き込まれる騒動】幕府・大奥のごたごた。家斉チルドレンならぬ家斉ワイフズ。子が子なら…母も母だ!

【覚え書】
ニセモノ登場回。別に普段から悪名高そうだしわざわざニセモノ仕込まなくてもと思いますが…雷さまいよいよ体力温存するしかないのかな…
普通ニセモノ登場回って一人二役が定石でしょう!なのにニセモノったらスケキヨみたいな仮面かぶってるなんて…一人二役が醍醐味でしょおぉ〜(慟哭)やっと終盤にきて一人二役か?あぁ眼福って鏡か…やっぱり仮面と戦うのね…
(と最終作ということでブチブチ文句言ってますがこのニセモノ狂四郎の江原真二郎ってすごい存在感あります…!かっこいい。)
円月殺法vs円月殺法はこれで3回目。1回は⑦多情剣の典馬。典馬はどうも相手の太刀筋をトレースする技術があるらしい。2回は⑧無頼剣での白装束の天知茂。こちらは円月殺法の使い手でした。

舞踏だとしたらすごいイヤだ鳥集団に導かれた廃寺(?)。面打ちの亡夫のため、遺された面に魂入れをしてほしいと狂四郎に口づけを迫るアバンギャルド展開。えーと…娯楽作好きの自分もさすがにコリャやり過ぎだとツッコまざるを得ません笑。もうイヤだこんな映画(˶‾᷄ ⁻̫ ‾᷅˵)デヘヘ..
雷さまが縛られてる姿に萌えます。やだもうステキ〜(੭ु´͈ ᐜ `͈)੭ु⁾⁾12作目にして雷さまと久保菜穂子のねっとりキスシーンが入るとは思わなんだ…ギリギリと噛み締めて舌をいれない雷さまの抵抗には笑うけども…ここ差し替えじゃないよねぇ…?美しいお顔を拝見したいよう。

ストロボ撮影あり。能面率高いなぁ…芸道ものでもないのにアイテムとしてシリーズ通して頻出だったな〜。
あぁ〜終わってしまったよぅ〜…(>︿<。)


【狂四郎の女たち】
拷問する久保菜穂子!大奥総取締とはさすがの迫力です。よよと弱くすがる藤村志保。このオープニングの時点でお馴染み使い回しメンツが揃いました。最終作と思うと感慨深い。久保菜穂子はグッと迫力を増しましたね〜。最後の狂乱も最高でした。藤村志保のキリシタンとしての末期の祈りも良かった。転びバテレンを父に持つ眠狂四郎の最終作として、隠れキリシタンの純粋さを見せてくれるとこの哀しさが増します。
情婦朝丘雪路も可愛かった。久保菜穂子に仇のように狙われるお千加(松尾嘉代)も弱いようで強い素敵なキャラクター。プログラムピクチュアに文句言っても仕方ないけど、婦人科の検診台は当時無い…近代になって西洋から来たもので、あれは妊婦の身体を無視して医師の身体にそったもの。当時は横にならず膝で立ちます…まぁエログロナンセスを求めるには絵面的にこっちなんでしょう。

あぁ〜終わっちゃった〜(つω・`。)
いつもの駄文に有難くもお義理で頂戴するイイネを拝見しますと…眠狂四郎の知名度の低さがやや悲し…座頭市とかはリメイクされてるから知名度あるのかな〜狂四郎シリーズもめっちゃカッコイイのにな〜₍₍ ( ‾᷄꒫‾᷅ ) ₎₎
あぁせめてあと3年…あと7〜8本くらい作って欲しかった…この邦画黄金期(とはいえすでにこの時斜陽だが)の量産体制からすると軽く7〜8本とか言っちゃうけど、今なら考えられないペースですよね。
1963年11月2日に①殺法帖が公開され、最終作は1969年3月11日に公開…約5年半で合計12作。若親分シリーズや文芸作“華岡青洲の妻”も並行して、こんな素敵なアンチヒーロー像を作り上げてくれた市川雷蔵に感謝と心からの敬意を表します。
いや全然面白い。
確かにあからさまな吹き替えが目立つが(異常な跳躍シーンとか)、
当時の大映美術のお陰でかっちりした画面が作られているし、
池広のアクション演出も良い。
弓の練習してる重臣を偽狂四郎が暗殺する場面だとかね。
全てを失った江原真二郎が仇を見つめるときの視線の凄みには唸った。
シリーズ最終作。もうこの時期には体がボロボロだったそうで、一部の殺陣は吹き替えだそうです。それでも見事な殺陣でまだまだ魅せてくれます。

お話は再びのニセモノ退治なのでネタ切れ感は否めません。"無頼剣"でニセモノを演じたのが天知茂だったので、それと比べるとちょっと魅力に欠けるニセモノだったのも苦しいです。

一方で鳥の格好をした人間が出てきたりと、幻想的な表現は吹っ切れていてとても楽しいです。最後まで充分楽しませてもらいました!
tapes201

tapes201の感想・評価

3.5
シリーズ最終作。それを悟ったような久保奈穂子、藤村志保など狂四郎ガールズ出演。これで終了はファンとしては非常に残念。この後、代々の眠狂四郎に出演していく松尾嘉代が初登場。