【私の家政婦千恵子さん】
公開当時は、キムタクと倍賞千恵子のラブストーリーという違和感が付いて回って、話が入ってこなかったです。
でも、自分がそれなりに人生を経験したためか、木村さんもそこそこ年取ったためか、時代の雰囲気が変わったためか、その違和感は和らぎました。
「私の家政夫ナギサさん」でも年の差婚やってましたもんね。
恋愛は多種多様ですもの。
そういうわけで、改めて見てみると、まずは風景が美しい。
フランス・アルザス地方のコルマールをモデルにしたという街並み。
ここを空中歩行するなんて素敵過ぎます。
それと、星の湖などの自然の雄大さ。
戦場との対比が見事に描かれてます。
礼儀のない火薬の火なんて嫌いですもの。
次に、ややこしい家族たち。
子供からお年寄りまで。
「万引き家族」にも通じる、寄せ集めの家族像。
それぞれのキャラが面白くて、引き込まれますね。
そんな反戦・家族感・恋愛観を見事に織り込んでます。
ハヤオの動かぬ意志がキッチリ見えます。
なんやかや言って、時代を先取りしてるところもありますね。
最後に、ジブリの皆さんには、はっきり言っておきます。
諸君、続けてくれたまえ。