ハラペーニョこたつ

ハウルの動く城のハラペーニョこたつのネタバレレビュー・内容・結末

ハウルの動く城(2004年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

公開当時は子供で、素敵な曲、展開のスピード感にややついて行けない、有名な女優さんとキムタクが演じているという感想と認識だったが、それでも「私は美しかったことなんてない!」というセリフは覚えていました。

大人になってから見直すと、パッとしないと周りから何となく軽んじられていることを分かった様なソフィーの素振り、そんな中理不尽に老婆にされたソフィーの心情、泣き寝入ることなく何とか気丈に振る舞う中に落とされたハウルの無神経な一言に「私は美しかったことなんてない!」
このセリフは観る度胸に刺さるのだろうなと、思いました。そして倍賞千恵子さんは本当に素晴らしい役者なのだなと改めて感じました。自分が高齢になってからも観たい。

後は大人になってから鼻につくようになった宮崎作品の特徴、「女性に対し母性&ケア要員として過剰な期待を持って描いている」感は今作のソフィーにも感じました。
でもソフィーに懐き信頼を寄せていくマルクルやカルシファー達はやっぱり可愛らしかった、今作は出てくるキャラクターが皆本当に魅力的に描かれていると思います、挙動が可愛らしい。ソフィーに負けないくらい健気に尽くすカブもとても素敵。
あとは何気に認知症のあるキャラクターも大分可愛らしくですが魅力的に描かれていたのも良かったです。
原作も読んでみたい。