スローターハウス154

ハウルの動く城のスローターハウス154のレビュー・感想・評価

ハウルの動く城(2004年製作の映画)
3.9
2020/8/1

未来で待ってる!あたりが新海誠ってるなと今だからこそ思う。

顔や肩書きが良いだけ、人は人間扱いされなくなってしまうのかもしれない。
芸能界なんてその最たるもので、死んでもなお人間扱いされない職業。
見てくれや肩書きを持ち合わせない人生とはまた違った痛みと孤独があるんだろう
なんにせよ「鈍感力」だ、
繊細な心にはこの世は地獄そのものではあるまいか。
いっそう孤独を深めるのは、
地獄で何が悪いと言わんばかりの、生きろ生きろのシュプレヒコール
“世に憚りたくない”という考え方もあるのだ。
想いを誰とも共有できない(しない)、という諦念が日常のデフォになっていると、
誰かに助けを求めるっていう発想が湧かない。失敗経験があると尚更。

見てくれや肩書き、それらの奥に隠された心の闇まで愛してくれる人がいたなら、
そしてその人が自分の好みに合っていたなら、申し分ねえんだ
それで人生なんとかやっていけそ~という気になるんだろうけど、
そんな人に出会えずに人生終了という人生もさほど珍しくはないのでは。
だからあまり自分を責めずに、
単に星回りが悪かったんだという考え方もありますので、
来世に期待しましょうというわけで

つまり
お前に相談していないだけだし、
人は見かけじゃないんだょ!という話です。