風来坊

GAMER ゲーマーの風来坊のレビュー・感想・評価

GAMER ゲーマー(2009年製作の映画)
2.5
再鑑賞。

今はこの手のネタの映画は溢れてますが、公開当時は少なく先鋭的でアイデアは素晴らしかった。
ただ、どこまでプレイヤーが囚人たちを支配できるのかとか、細かい部分の説明がないのでイマイチ設定を飲み込めません…。

スレイヤーズのゲームのプレイ中の戦闘シーンはなかなかスタイリッシュで、どこぞのFPSゲームのワンシーンみたいで迫力がありました。
しかし、スレイヤーズ以外のお話しが中途半端で、薄っぺらいため話に高低感があります…。

特にスレイヤーズを脱してからのストーリーは全然面白くなく、何の捻りもなく展開していくので残念…。
「ソサエティ」というリアルソーシャルサイトみたいなのも本編に登場するのですがこの描写が気持ち悪い。
リアルに表現するとあんな感じなんでしょうね。

ネット社会への警笛やゲームの残虐表現への警笛も製作者側は表現したつもりのようですが、どれも中途半端に終わってる気がします…。
予告編がスレイヤーズの中だけをピックアップして編集されてたのも、今なら良く分かる気がします…。
面白いのはスレイヤーズの描写だけですから…。

本編の時間が短いのとテンポが割と良かったのは救いだった気がしますね。
「300」で彫刻のような肉体を披露して、一躍話題となった主役のジェラルド・バトラーさんは今作も荒々しい演技を披露してくれていて良いですね。

女性キャラに華が無いのは残念ですね…。
あと私が好きな俳優のジョン・レグイザモさんのの扱いが酷過ぎて泣ける…。
スレイヤーズの中の展開は面白いのでそこそこは楽しめるものの、あまりハマらなかった作品でした。
風来坊

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