国連の通訳のニコール・キッドマンが偶然暗殺計画の会話を耳にしてしまい……とゆうプロット。
命を狙われ始める彼女にシークレットサービスのショーン・ペンが絡むが、彼も拗ねに傷を持つキャラクターで、ニコール・キッドマンに最初は疑いも持つが、その読みもあながち外れではなくて、彼女自身にも過去に事情が。
中盤から松本清張の「張り込み」のような展開になってゆくが、傷を持つ者同士のショーン・ペンとニコール・キッドマンの匂わせる程度の大人の情愛のタッチがいい。
通訳者にしてはやけに気が強いのだが、後半になって理由が分かる。
こんな役を出来るのはジョディ・フォスターとニコール・キッドマンだけだろうし、結局自分で闘っちゃうような話だからサスペンスが生まれない。
そもそも少数言語の同時通訳者とゆう職業特性を活かした展開に持っていかないとダメだろが。
オードリー・ヘップバーンの【暗くなるまで待って】が全盲とゆうハンデを特技にして逆襲したように。
シドニー・ポラック監督の遺作なのだが、この才人ならこのクラスの映画なら朝飯前のレベルで、ショーン・ペンはさすがに良い芝居を見せるが特段優れた作品ではない。