けんけん3号

悪魔のいけにえのけんけん3号のレビュー・感想・評価

悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)
3.9
ホラー映画が苦手なのでほぼ観ないが、意を決してついに鑑賞。いや~、とても恐ろしかった。オープニングは個人的にカッコ良い印象だったのだが…。なにが恐ろしいって、そりゃぁ狂った人間達。彼らの異常な常識。まずバスの中での自傷行為から始まって、逃げ惑って、不気味な家に入ってから、どんどん犠牲になっていくのだが、全部が恐ろしい。あのジメジメした蒸し暑い白昼に閉鎖的な田舎で起こる狂った様子、知らない土地で仲間が容赦ない殴打でやられていく恐怖。殴られた時に魚のように跳ねる人間の姿、あの扉の閉め方の容赦なさ、家畜の様に吊るされる姿、異様なレザーフェイス、チェーンソー、容赦なく切り刻まれる様子、拘束されてあの一家に囲まれる状況。そして眼球…。この状況はシュールだが、狂気。フィルムの古さも手伝って異様な雰囲気が増している。実際の事件がベースになっているところがさらに恐ろしい。自分がこの状況に置かれたら…もう駄目だ!直接的描写がないのに、これだけ不気味に描けているところが、流石ホラー映画の金字塔だ。しばら〜くしたら再鑑賞して、もう少し冷静に検証したいかな?ギブアップしないで鑑賞出来たので、まだ未鑑賞のホラー映画の金字塔的な作品を克服していきたいかな。