虹島流浮

1999年の夏休みの虹島流浮のレビュー・感想・評価

1999年の夏休み(1988年製作の映画)
3.7
最初は戸惑いましたが慣れたらクセになる。
80年代の日本映画にしか出せない味。

平成ガメラの金子修介監督作。
登場人物は4人だけで舞台は全寮制。先生も出てきません。
そして4人の美少女が美少年を演じるBL。
『トーマの心臓』という漫画が原作ということで漫画のような台詞をそのまま生かし歌うこともなく踊ることもない宝塚のような舞台のようでもある。言いたくなる台詞の連続。

とにかくこの4人がいい。見た目が特徴的なもんであだ名をつけながら見ていたのですが、見終わって調べて驚き(笑)

【あだ名】
ノリオ:深津絵里
カズヒコ:オスカル(みたいな喋り方をするので)
ナオト:ジャニーズWESTの小瀧望
カオル:ニッポンの社長のケツ

まさかの深津絵里は深津絵里でした(笑)
しかもこれがデビュー作で芸名の水原里絵としてクレジット。
劇中最後の方にアップになった時に、吹石一恵にも似てるなぁと揺らいでしまったのですが、正解は深津絵里。

本作の夏休みを回想する導入は『スタンド・バイ・ミー』に寄せてるわけですが、同じ1988年に公開された深津絵里が出てる『STAY GOLD』という作品のキャッチコピーが「女の子たちのスタンド・バイ・ミー」で見たくなりました。

あっなにも引っ掛からなかったけれど、タイトルの1999年っていうのが特になんでもなく、そういえば近未来を感じる要素といえば先生のいない全寮制の学校か!よく分からないコンピュータで数学の授業を受けてたな(笑)

あと、たまにカオルの声がアフレコなのかと思う浮いた感じだったのですが、コナンの声優の高山みなみさんがあてたりもしてるのですね。