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続・荒野の用心棒のleylaのレビュー・感想・評価

続・荒野の用心棒(1966年製作の映画)
4.0
♪ジャンゴ~の哀愁のあるテーマ曲をバックに、ぬかるんだ道を棺をズルズル引きづりながら行く男の後ろ姿。そこだけでマカロニ・ウエスタンを観ている醍醐味を感じてしまうオープニング。ぜひとも亡き尾崎紀世彦に日本語で歌ってもらいたかった。

ラストは棺も銃もハットもなく、ボロボロになって去る十字架越しのロングテイクのカッコよさよ。

コルブッチ監督は、洗練されてない泥臭さがよいです。

アメリカ人vsメキシコ人。人種による争いのある村で、ジャンゴは恋人を死に追いやった男の復讐をもくろむ…

フランコ・ネロの青い瞳と長いまつ毛、冷めた雰囲気がカッコいい。イケメンなのに棺を持ち上げたり下ろしたりする姿は滑稽だし、お金のために底なし沼にハマったり、両手をヤられて銃が持てなくなったり、ちょっとダサいところも人間臭くていいです。何よりデカイ機関銃にウケました。

タランティーノをはじめ、Django(ジャンゴ)が多大な影響を与えたキャラだというのもうなずけます。

次は『豹/ジャガー』を観なくては⭐︎


📌MEMO

テーマ曲の歌詞がベタでよかったので和訳。

[Django]

ジャンゴ お前は生きねばならない
ジャンゴ お前の愛は終わった 
かつてお前が愛した女(ひと)は 
もはやこの世にはいない
永遠の別れが待つだけさ

空が雲に覆われようと
悲しみも空もいつか晴れる
ジャンゴ どしゃぶりの後に日は輝く 
ジャンゴ さすらいの旅は果てしなく続く
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