ヴィンセント・ミネリ監督の名作ミュージカル。
舞台は19世紀パリの社交界。無邪気な少女ジジと裕福なプレイボーイ・ガストンの恋模様。
"It's a bore!"
アカデミー作品賞を受賞したミュージカル映画ということで期待して鑑賞きたが、正直あまり乗れなかった。
『マイ・フェア・レディ』のようなストーリーだが、ジジが十分裕福そうに見えるからかドラマ性は低め。自分が若い頃は好き勝手女遊びができたと自慢気に話す老紳士と、男としての責任を持つ覚悟を決めたガストンとの対比が、時代の移り変わりを感じさせる。
肝心のミュージカルシーンが不完全燃焼に終わった。踊らない歌唱調の会話は中途半端な気がした。ミュージカル映画を観ているのに、何でそこ歌うねん?と思ってしまうシーンがいくつかあった。一緒に歌いたくなるような曲がなかったのも残念な所。
美術は豪華絢爛だが、赤色を筆頭に色合いがキツくて違和感を覚えた。
ジジが少女から淑女に変身するのは素敵だった。純白のドレス姿がとても美しい。
"Thank Heaven for a little girl."♪🤔
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