BOB

恋の手ほどきのBOBのレビュー・感想・評価

恋の手ほどき(1958年製作の映画)
3.2
ヴィンセント・ミネリ監督の名作ミュージカル。

舞台は19世紀パリの社交界。無邪気な少女ジジと裕福なプレイボーイ・ガストンの恋模様。

"It's a bore!"

アカデミー作品賞を受賞したミュージカル映画ということで期待して鑑賞きたが、正直あまり乗れなかった。

『マイ・フェア・レディ』のようなストーリーだが、ジジが十分裕福そうに見えるからかドラマ性は低め。自分が若い頃は好き勝手女遊びができたと自慢気に話す老紳士と、男としての責任を持つ覚悟を決めたガストンとの対比が、時代の移り変わりを感じさせる。

肝心のミュージカルシーンが不完全燃焼に終わった。踊らない歌唱調の会話は中途半端な気がした。ミュージカル映画を観ているのに、何でそこ歌うねん?と思ってしまうシーンがいくつかあった。一緒に歌いたくなるような曲がなかったのも残念な所。

美術は豪華絢爛だが、赤色を筆頭に色合いがキツくて違和感を覚えた。

ジジが少女から淑女に変身するのは素敵だった。純白のドレス姿がとても美しい。

"Thank Heaven for a little girl."♪🤔

215
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