大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]のMIKEのレビュー・感想・評価

Name: 大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]
Released: 2012-08-04T20:41:13+09:00

2020/09/01 15:51

大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇](2012年製作の映画)

3.0

よしながふみ作の漫画「大奥」の実写映画。

謎の疫病により男性の数が激減した江戸時代。
女性が労働を担い、男は子孫を残すための宝として大事に扱われた、男女逆転の世の中。
当然、将軍も女性、大奥にはたくさんの若い男性が将軍の子孫を残すために在籍している。

原作では、3代将軍の徳川家光からスタートし、最新刊では14代将軍の家茂まで描かれているが、この映画はドラマ版の家光編の続編として描かれており、5代将軍の徳川綱吉、有名な「生類憐みの令」を発布した将軍のストーリーであり、綱吉の将軍としての一生を眺める映画になっている。

ドラマ版を見た前提での話になっており、単体では楽しみづらい。
原作を読んでいる、ドラマ版を見た人にとってはなかなか良い出来であるし、原作に忠実に出来ていたのではと思う。
もちろん、原作の方が深みはあるが。。。

前作の嵐の二宮くんが出演した、8代将軍の吉宗を描いたストーリーもなかなかすっきり終わらせており、原作の吉宗編のごく一部を描いた映画だったが、原作ファンとしては満足できた作品である。

この映画は原作やドラマ版を見てから見ていただくとして、何はともあれ、原作は私が読んできた漫画の中でもトップクラスに楽しめる漫画となっているので、ぜひ読んで頂きたい。