フィンランドの片田舎。鉱物調査の名目の掘削作業である物が発掘された。それは封印された本物のサンタクロース。サンタの恐ろしさを知る少年ピエタリが危機感を募らせていくなか、村では不可解な事件が発生し…。
「SISU 不死身の男」で話題のヤルマリ・ヘランダー監督作品。主人公のピエタリは「SISU」の主演ヨルマ・トンミラの息子オンニ・トンミラ(ヨルマさんも父親役で出演)。
設定は面白い!!
殺戮を繰返し、子供を拐っていくサンタクロース。更に村では様々な物が盗まれるという謎の事件も発生。
発掘作業によって大損害を被った村人たちは、それをどう取り返すのかと物語的な面白さで引き込まれます!!
実際に作中で描かれている「なまはげ」のような伝承が有るのかな?不気味なサンタクロース(実際はその使い魔的な妖精)はかなり気持ち悪い!!
ラストの集団で追っ掛けてくるシーンは恐怖と珍妙さで画面に釘付けになりました!!
ただ全体的に地味!!
低予算なので仕方無いですが、ラストの対決まで派手なシーンが全然無い…。グロさもかなり控えめ。
ラストも損害は回収出来て大団円みたいな感じでしたが、それでどうやって商売にするのか説明不足でモヤッとします。
メチャクチャ面白くなりそうな要素は有りますが、今一つ突き抜けられなかった感じです。惜しい!!