脚本と演出に無駄がない…!!!
原案は『フォーン・ブース』のラリー・コーエン。コーエンが書いた原案はとんとん拍子で映画化には至らなかったようです。
当時ソニー・ピクチャーズの副社長であったローレン・ロイドさんの目に止まったものの、プロジェクト化には至らなかったようです。
ここで興味深いのはこちらのロイドさんのコメント[1]。
“When I first read the script, it was about a guy who wasn’t very heroic,” says Lloyd. “He was a driver for a bank robbery and the woman wasn’t really kidnapped. But this single idea of staying on a cell phone when someone’s life is in danger and being unable to hang up, seemed so visceral and immediate that I loved the script.”
「あまりヒーローらしくない男にも関わらず、誰かの命が危険に晒されているときに電話を切ることができず奔走する。このたったひとつのアイデアが、とても直感的で即効性のあるものに思えて、気に入りました。」
(後に彼は幾度と世界を救うスーパーヒーローになるのですが、それはまた別のお話…笑)
ロイドさんのコメントが最も本作の本質を突いていると思います。
主人公がとあるふつうの大学生だからこそ、観客が共感しやすい設定ですよね。
ちなみに脚本はクリス・モーガンさん。
『ワイスピ』シリーズの脚本も務めている方です!
納得のテンポですね笑
地に足の付いたアクションによってスピード感が演出され、作品全体に緊張感があります。
ステイサムマラソンの一環でしたが、思わぬ名作に出会うことができました!
これは普通に友達にオススメしたい映画。
悪イサムもいいっすね〜。
参考
[1] FULL PRODUCTION NOTES, Cellular Movie Production Notes (2004)
http://madeinatlantis.com/movies_central/2004/cellular_production_details.htm