しあつん

悲愁物語のしあつんのレビュー・感想・評価

悲愁物語(1977年製作の映画)
4.0
あまり観れていない鈴木清順。絵の決まり具合とか少し増村保造みを感じて好きだが、鈴木清順の方がよりこちらを混乱させてくる。本作は全てがじわじわ狂っていく感じが気持ち悪く(褒め)、江波杏子のサインみじん切りからのヤバすぎるキャラクターに笑ってました。浴槽のお湯から覗くネイル、身体を重ねる暗いシャワールーム、桜の中の十字架……好きな絵が沢山ありました。『殺しの烙印』でも登場したばっさり髪の毛切る描写、何らかの思い入れがありそう。
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