囚人13号

壁の中に誰かがいるの囚人13号のレビュー・感想・評価

壁の中に誰かがいる(1991年製作の映画)
4.0
お屋敷スリラー。ショッカーの他はエルム街とスクリームしか観れてないが、やはりクレイヴンはずっと空間超越と物理的距離の拮抗をやりつつ、隙間にSFをぶち込んでくる人なのでは。

扉から通気口へ、密室にも必ず開いている隙間から上下に少年がとにかく屋敷の奥へ奥へ進んでいく。
傾いて平衡感覚を失ったカメラと出鱈目なギミック/半ゾンビたちが首の皮一枚のところで彼を救出し、小さな肉体を活かした不意打ちで狂人の手からすり抜けていく(人形の導線も好き)。

タイトル通りの話なんだが、 そもそも家=四方が壁という逆説が活きて最後は予想通りの神展開。おもろかったっす。
囚人13号

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