このレビューはネタバレを含みます
1人きりのシーンでもしっかり魅せてくれるトムハンクスの演技はやっぱりすごい。セリフが少なくても表情ひとつで心情が伝わってくる。
序盤、中盤、終盤の主人公の変化がまるで別人のように見えて、本当に修羅場をくぐってきたのか?と錯覚してしまうほどでした。
サバイバルものとしてもキャラクターの賢さが滲み出る行動のおかげで、見ていて余分なストレスがかからないので助かる。むしろ、生命の危機が去ったはずの帰還後の方が不安になってしまう展開で、生きることの複雑さを感じた。
ただ、終盤の台詞は喪失感や絶望で暗い場所に囚われている人へのエールのように聞こえたし、生き方、選択、変化することへの自由を暗示するような終わり方が希望があってすごく良いなと思いました。
バレーボールはMIKASAのイメージだったけどこれからはウィルソン派になりそう