"人生のドン底を味わってる人に勧める1本"
先日Netflixで『ノーウェア 漂流』を観た後に思い出したのが『キャスト・アウェイ』だった。
トム・ハンクスが無人島で4年間漂流生活を送る作品。
彼の一人喋りの演技や、役作りのため体重の増減をしたり、バレーボールのウィルソンという友達がいたりと、魅力たっぷり。
漂流ものは、どうやって生き抜くのか?というサバイバル要素に目がいきガチの中で、今作は「漂流前後での変化」について描いている哲学的な作品である。
当時学生だった私は、この映画に人生の残酷さを感じた。
何とか生き抜いた先には、自分の存在が死人となっていた社会が待っていたなんて、、、
しかも婚約者が別の男と家庭を築いているなんて、、、あんまりだよー!!!
でも、時間が経つってそういうことなんです。
残酷だけど、彼の周りだって悲しみを受け入れるために時間が必要だったろうしさ。
生きていてくれて喜ばしいことでも、内心複雑な気持ちになるのはわからなくもない。
そんな中で、後ろ向きの人生を歩むのではなくて、新しい人生を歩き出すことの大切さを説いているのがとても好き。
ロバート・ゼメキスってこういう普遍的な感動を作ってくるのが上手いよね。
自分も離婚を経験して、人生180度変わってしまった。
思いがけないことだったんだけど、この過去は変えられないし、また新しい道を歩み出すしかないんだって思ってる。
そういう意味で、人生何があるかなんて分からないし、前途有望な若者にこそ観てもらいたい。
自殺なんかしないでさ、生きてりゃ幸せな瞬間は訪れるって諦めないで生きる希望になってくれたら嬉しいな。