スローターハウス154

キャスト・アウェイのスローターハウス154のレビュー・感想・評価

キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)
3.9
2020/2/4

今後飛行機に乗る予定があったら、事前に歯医者に歯の点検をしてもらおう...と改めて強く思わされました。運良く無人島に漂流する目にあわなくとも、海外での歯痛ってイチバン辛いと思う...

愛しあっているからこそ離れなくてはならない、てこともあるんだなあ。そんな愛の理不尽さを見せつけられた。
『インターステラー』でも考えさせられたことだけど、人やモノなどのカタチあるものは全て変化してしまうもの。しかし愛はというと、たとえどんなに相手と離れていようと、どんなに時が経とうと、また次元の違う世界を跨いだとしても、愛というのはこの世で唯一不変のモノなのだ。愛さえあれば、もうあの人に会えないとしても、その人はココロの中で永遠に生き続けてくれるのだということ...そんなことを、この映画でも感じた。愛にまつわる思い出は、心の中にある灯火として、人間を死なせないようにしているんだなあ。

希望がなくとも、息ある限り息をし続ける。死の淵に立たされた経験がなければ、なかなか言えないコトバだと思うのよね。きっと彼は、身の回りの状況が落ち着いたらまたフッと姿を消して、誰も彼を知らない土地でひっそりと、生真面目に、しっかりと人生を全うするように生きていくんだろうと思う。