スギノイチ

おかしな奴のスギノイチのレビュー・感想・評価

おかしな奴(1963年製作の映画)
3.5
落語家を扱ってるというだけで、別に笑えるわけでも喜劇でもない。
反戦・厭戦・反権力的が強く、野村芳太郎の一連の松竹喜劇より少し重い。
それにしても渥美清の冒頭の口上、聞き惚れる上手さだ。
汽車の荷物置き場に寝転がり噺を聞かせる姿や、ラジオから流れる芸をパンパンたちがしみじみ聞いている画は名シーンと思う。

強面の石山健二郎は結果良い師匠だったが、途中まで絶対南田洋子の体を狙って親切にしてるんだと決めつけて見てしまった。
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