このレビューはネタバレを含みます
・映画の冒頭30秒で心を掴まれた。語り口が歌笑の語り口そのまま、笑い方も歌笑の写真そのままだからだ。wikiによると、渥美清は生前の歌笑を知る落語家を訪ね、研究を重ねたそう。
・主人公を応援して…
再見。弱視の渥美清が夜道で手紙を読むために、灯りで照らすだけでなく電柱によじ登るまでする。心得られた演出。
春風亭柳春と細長い路地裏(お決まりの縦構図)で取っ組み合いする際のしつこさに笑う。
渥美清…
1963年製作公開。脚本鈴木尚之。監督沢島忠。劇場のチラシ。/自ら「珍顔」を名乗り、戦後の落語界で爆発的な人気を誇った三代目三遊亭歌笑、その短い人生をおかしさと哀しさを交えて描いた人情ドラマ。渥美清…
>>続きを読む落語家を扱ってるというだけで、別に笑えるわけでも喜劇でもない。
反戦・厭戦・反権力的が強く、野村芳太郎の一連の松竹喜劇より少し重い。
それにしても渥美清の冒頭の口上、聞き惚れる上手さだ。
汽車の荷物…
しゃもじ兄弟子こと佐藤慶の抵抗、虫眼鏡のなかの三田佳子。焼け跡、バラックのセット素晴らし。モブシーンといえば沢島忠。天国への階段→球場のマウンドに渥美清を視て南田洋子が観客席から駆け寄っていくラスト…
>>続きを読むエンターテイメントと社会派の美しい融合が、この作品にあると思いました。僕は映画は基本エンタメであってほしいと思っていて、あからさまに社会派を謳ったような作品はあまり好きじゃない。もちろん、好みもある…
>>続きを読む