【出来は悪くない】
行定勲監督作品。
主役の沢尻エリカが舞台挨拶での態度が悪かったというので叩かれ、ついでに映画そのものも叩かれているような気配があるけど、そういう事件とは切り離してみれば、それなりによくできた作品だと言える。
大筋は最初のあたりで何となく読めるが、展開はきわめて周到で、個々のエピソードもうまく作られており、サブヒロインの竹内結子演じる小学校教師もさわやかで、まあ今どきこんなに生徒たちがみな素直でクラス運営がうまくいくものかなあという気もするけれど、そこは映画なのだから、これはこれで良いのではないかと思う。
助演の永作博美と板谷由夏も好演。いずれも私の好みの女優。
(以上は16年前に書いたレビューです。今から振り返ると、沢尻エリカもその後ぱっとせず――バッシングされているうちが華ですよね――、竹内結子は亡くなりました。ご冥福をお祈り申し上げます。)