課長とヒロシ

刑事物語の課長とヒロシのレビュー・感想・評価

刑事物語(1982年製作の映画)
3.8
課長(以下課):武田鉄矢さん原作、脚本、主演のアクション刑事映画。当時金八先生で人気者だった武田鉄矢さんが、ジャッキー・チェンの『酔拳』(1978年)に衝撃を受けて、「日本でもこんなに人をいっぱい殴る映画を作りたい!」といって作ったのがこの作品だ

ヒロシ(以下ヒ):『男はつらいよ』のような映画全盛時のシリーズものを復活させたいとの願いもあって、5年間で5作作られましたが、『寅さん』は地方に行って帰ってくるのに対して、『刑事物語』は、いろんな地域にいってそこで活躍するのが特徴です。(笑)

課:ストーリーも演出も「ザ・昭和」といった感じで濃ゆいお涙頂戴ものだが、演者もその濃ゆさに負けず劣らずの演技で、全員恐ろしい存在感だ!

ヒ:武田鉄矢さんはもちろんですが、小林昭二さん(ウルトラマンのムラマツキャップ)や中谷昇さん、河原さぶさんに室井滋さん、樹木希林さん、友情出演とは思えないほど短時間で爪痕を残した(笑)、西田敏行さん、鳥肌が立つほどの演技だった田中邦衛さん、そしてラストシーンのあの人まで、絢爛豪華な昭和のスター勢揃いでしたね!

課:かつて映画が娯楽の帝王だった古き良き時代のテイストを残しつつ、香港カンフー映画の流れを加えた所が新しいな!そしてシリーズ通しての主題歌となる吉田拓郎さんの「唇をかみしめて」!これがまたイイ!

ヒ:主人公の片山刑事は毎回やりすぎて転勤させられるんですが(笑)、列車の汽笛の物悲しい音と、この歌は本当にピッタリあってて、毎回ジーンときますよねー!

課:芸術性というよりは娯楽性を最大限に高めた快作だな!あまり細かいことごちゃごちゃ言わずに、キレキレのアクションとベタな感動シーンを楽しんでくれ!

ストーリー 3
キャラクター4
世界観   3
演出・演技 4
音楽    5
ハンガーは木のやつぅ~!度99
課長とヒロシ

課長とヒロシ