第三者目線が多めで、背景や風景は3分割のルールを使い、人や象徴的なもの(車輪、2本の木、船、月、雲など)は中心に置いて効果を出しているのではないかなと思った
車輪が人生を表していると思った
辛くて坂をゆっくり登るときもあれば、立ち止まるときや前に向かって行くときもあって、気持ちが軽くなって明るい日差しが差している道でスイスイ進んでいくときもあるみたいなものと「時の流れ」を自転車の車輪を通して伝えようとしているのだと考えた
あえて、セリフを入れないことで無意識に画に集中させることができてとてもいいと思った
この作品自体にもただただ感動した
どんなに深読みしても結局は人生において何かあった時に帰ってくる場所になる作品であることはとても大切だと感じた
誰かの頭の隅に残っていてふとしたときに見返したくなるようなそんな作品にするには、技術(この作品であったら「車輪」を軸にし、全体に統一感をもたらす)と気持ち(作者の願いや思い)の両方があることが必要だと思った