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ティファニーで朝食をのaynのネタバレレビュー・内容・結末

ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

午前10時の映画祭で鑑賞。服やインテリア・街はオシャレで、それぞれのキャラクター(特にホリー)が魅力的な映画だった。
自由奔放なホリーは兄への想いが強い。結婚したりもしていたけれど、元々は複雑な家庭環境にいたこともあり、本当に家族と呼べる存在は兄だけだったのだろう。それゆえに依存してるとも思える。ポールと近づいたきっかけも「兄に似ている」からであった。ホリーは依存先を失ってぽっかり空いた穴を、移動したり新しいパトロンを見つけたりパーティーをしたりして埋めていたのではないだろうか。
「人は誰かのものになることでしか幸せになれない」というポールのセリフをずっと考えている。ホリーは誰かと結婚するつもりだったし、ポールはパトロンのもとで生活していたため、ある種2人とも「誰かのもの」になろうとしていた(であった)ので、このセリフをそのまんま受け取ると少し違和感がある(ホリーは兄のものになること以外を拒み、ポールは特定の誰かのものになることを拒んでいた?)。うーん、また数年後に見れば答えが出るだろうか。
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