2023/12/15
カポーティの『ティファニーで朝食を』再読。ホリーが大事な手紙を読む前にきちんとメイクを直すところ見習いたい。訳者の村上春樹さんのあとがきも良くて表紙もティファニーブルーで....好きが詰まってる。
2020/2/08
リトルブラックドレスが生まれたのは
この作品と知った頃。
古い映画にちょっと興味を持った頃。
最初に観たのはハタチくらいの頃。
イメージが違い過ぎて途中で
やめてしまっていたけれど
今年に入って観てカポーティの
原作読むほど好きになりました。
主人公ホリーは
自由奔放で誰からも何からも束縛
されずに生きたいという思いがある一方で
自分の居場所を探している
でも本当は居場所がわからないから
自由な生き方をしているし
笑顔で本心はぐらかしているのに
弱さを隠せてない。
男性が放っておけない魅力があるのに
危うくてバランス悪い。
不器用さが痛々しくてこの時代にはこんな事
良くあったのだろうかと思うような
過去も持つ主人公は決して
感情移入出来る人物像では無いけど
幸せになる為に本当に必要なモノは
何かを見つけるという王道の
ラブストーリーでした。
「ラストは号泣」という言葉も
ムーンリバーの歌もぴったりの映画
やっと成人したくらいじゃ
このほろ苦さわからないかもしれない
原作は
ホリーに惹かれていくもうひとりの
主人公とも言える小説家ポールが
「僕」視点で物語を描く。
タイトルの意味とかホリーが
飼っていた猫に名前を付けない意味
映画も好きだけれど
映画とは違うラストも切ないけれど
温もりがあって好き。
因みに小説の中には他に短編がみっつ。
「クリスマスの思い出」は文章が美しく
少年とおばあさんの関係が胸に迫ってきて
ホロリと泣いてしまう。
機会があれば是非読んで欲しいお話しです