ともぞう

激突!殺人拳のともぞうのレビュー・感想・評価

激突!殺人拳(1974年製作の映画)
3.1
殺人拳シリーズ第1作。前年の燃えよドラゴンが空前の大ヒットとなり、空前のカンフーブームが。その流れに乗って、日本も空手ものが多数作られたが、その中でも千葉真一の殺人拳シリーズはその代表格。アクションのキレはブルースリーには及ばないが、ブルースリーをパロったような当時35才の千葉真一の顔芸は…ほぼ、関根勤にしか見えない(笑)あと、外国人役がほとんど日本人で、カタコトで話してるのも笑わせる。最後は胸を刺されているが、相手の喉を引きちぎり勝つ。普通は死ぬと思うが、死ななかったことにして続編を作れるナイスな終わり方。

〈あらすじ〉
空手、拳法の達人で非情なプロの殺し屋・剣琢磨(千葉真一)は、沖縄空手の達人で死刑囚の志堅原楯城(石橋雅史)を福岡刑務所から脱走させた。だが、依頼主である楯城の弟の義順(千葉治郎)と妹の奈智(志穂美悦子)が約束の契約料を支払わぬ事に腹を立て、義順を殺し、奈智を牟田口組々長の牟田口連蔵(渡辺文雄)に売り渡した。超人的な琢磨の腕を見込んだ牟田口と、香港からやって来た楊紀春(風間千代子)、梁東一(汐路章)は琢磨に謎の死を遂げたベルネラの石油王の娘サライ・チュアユット(中島ゆたか)の誘拐を依頼した。だが、琢磨は牟田口たちが、極東マフィア組織の五竜会のメンバーであり、サライを誘拐して石油王国を乗っ取る魂胆である事を知り逆に、サライの身辺警護を買って出た。琢磨が敵に廻った事を知った五竜会々長キングストン(オスマン・ユセフ)は、殺し屋の九龍のディンサウ(山本麟一)を雇い入れ、盲狼公(天津敏)、香港に売られて来た奈智、琢磨への復讐に燃える楯城たち殺し屋を日本へ送り込んだ。ベルネラ石油会社の副社長アブダル・ジャード(トニー・セテラ)の秘書がサライを迎えに来た。琢磨と相棒のラクダの張(山田吾一)は、サライたちを尾行するが、牟田口の子分に邪魔され、サライを見失ってしまう。そして、サライは牟田口たちに誘拐されてしまった。堅固な別荘に監禁されたサライを、琢磨は決死のロック・クライミングで救出に成功するが、ディンサウ、さらには紀春たちのマシンガンの前にはさしもの琢磨も手が出ずついには捕われてしまい、再びサライも奪われた。凄烈なリンチに耐え、深傷を負いながらも琢磨は、紀春たちの後を追って神戸に向った。神戸港に停泊するプリンセスサライ号の一室では、サライの父を殺し、五竜会を陰で操る黒幕である副社長のジャードが、サライに石油会社を譲渡する権利書にサインを迫っていた。盲狼公を倒した琢磨は、やっとのことでサライ号に乗り込んだ。その時、ディンサウは、琢磨と楯城を対決させ、その勝者を自分の継承者にしようとするために、牟田口たちの手出しを押えた。やがて、想像を絶する死闘の結果、琢磨は楯城を倒した。その時、傷だらけの琢磨めがけて、ディンサウを無視した牟田口たちが襲いかかった。怒ったディンサウは琢磨に加勢、反撃に出た琢磨の空手、ディンサウの青竜刀が、ジャード、キングストン、牟田口たちを次々と血祭りにあげていった。
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