うさぎのみみ

ブルーバレンタインのうさぎのみみのネタバレレビュー・内容・結末

ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

題名通りとてもブルーになる映画。たびたび暗くなった画面に映る自分の顔がずっと険しかった。
現在と過去が交差しながら描かれるのも最初は戸惑った。それが余計に悲しくさせた。
出会い、絶頂、倦怠、結婚、別れの全てが描かれてた。すごく悲しくなる映画。でもこれがリアルだと思う。ポスターにもあるように永遠に変わらない愛なんてない。その通りだと思う。
ディーンはあんなんだけど、ただ真っ直ぐに家族を愛してたと思う。娘も自分の子じゃない。でも自分の子以上ぐらいに愛してた。シンディともギクシャクしてたけどずっと愛してた。
シンディは旦那を嫌いになりきってないと思う。好き。でも限界だったのは事実だと思う。負にまみれてるけど、好きと思えるところもある。でもこれ以上一緒にいれない。最後はそういう涙だったと思う。ホテルにいた時も一緒にいた時も憂鬱ってだけではなかったと思う。
途中に出てくる二曲がエンドロールで流れて刺さった。あとエンドロールが素敵。花火と一緒に思い出が光る。この題にぴったり。切ない。それと一緒に歌詞が流れると無理。ディーンがホテルであの曲を流したのは思い出の曲だから。「君と僕がいれば他に何もいらない」って曲を流した時だけ2人は笑ってダンスをした。そこだけ。
あと、「君は傷つけてはいけない人を傷つける。言葉で」「もし僕が君を傷つけたらそれは愛してるから」って二曲目は現在のディーンの心みたい。はぁ。
本当にブルーになる。でも悪い映画じゃなかった。嫌いじゃない。ただ悲しくなる。これが現実。
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