あかねちん

ブルーバレンタインのあかねちんのレビュー・感想・評価

ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)
3.7
映画で描かれる夫婦やカップルはやっぱり虚像であって、現実は事情は違えどブルーバレンタインのような夫婦がいっぱいいるんだろうなと思うと現実って本当に残酷...。結婚する前にこんなもん観たら結婚に対してただただ不安しか感じないw

子どもの目の前では普通に装いながらも、ひとたび子どもの目がなくなると一瞬でピリっとした空気に...口から出るのは嫌味な言葉ばかり。仕事はうまくいかないが、家族を思いやろうとする旦那と、資格を取得し、キャリアアップをはかろうと思いつつも、足枷のように思える旦那のことが嫌になる妻。

そんな二人にもラブラブだった時期はあったわけで、その幸せな時期と夫婦の終焉を迎えようとしている"今"が交互に描かれるのでその落差に観ている側も振りまわされ、ただただ現実で自分に訪れて欲しくない夫婦のあり方を観せられて辛かった...。何よりも夫婦仲を改善しようとする夫に対しての、妻の接し方。普通にあんなことされたら傷つくんだけど...。関心がないって一番恐ろしい。旦那さんめちゃめちゃいい人なのに...。

好き同士で結婚したはずなのに結局こんな風になってしまうなんて良好な夫婦関係ってそんなに難しいのかなあと感じた。そこは結婚してみないとわかんないと思うけど。とりあえずまだまだこの映画には共感はできなさそう。

それにしてもこれをカップルや夫婦で観るのは本当にオススメしない。現に彼氏と観て、鑑賞後めちゃめちゃ気まずい空気感になり、互いに苦笑いしてしまったw
愛情が薄まっていくのはしょうがないことなのかもしれないが、理想をいえばビフォアシリーズみたいな夫婦関係が理想的だなと思うのでした。
あかねちん

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