このレビューはネタバレを含みます
どこかでカップル、夫婦での鑑賞に注意！！と聞いていた本作だったが、敢えて夫婦で挑戦。
結果、最高！と言わざるを得ない映画だった。夫婦で気まずいなんてことはなかったし、鑑賞後は内容について話したくなる映画として、むしろカップル、夫婦にオススメという見方もできる映画とも思った
主人公夫婦のある結末に向かうまで、現在と過去を交互に見せていく手法が、二人のはじまりと終わりの対比、変容していく関係について、痛々しさや切なさを強調するには、あまりにも効果的。いい意味で心に重い…。
特に夫婦二人の其々の人物描写が秀逸。演技や外見の説得力が素晴らしいうえ、彼らの数年間の物語も、ちょっとした台詞や出来事の断片がさりげなく、かつ無理なく散りばめられ、多くを語らずとも、そこにリアルな生活があったような深さを感じた。
夫婦はどちらかが悪いとかでなく、双方が相手に求めるものが段々ずれていき、次第に元に戻せないほどの溝になり、ある結末を迎える。二人の人生を覗かしてもらっていた身としては、あと一回チャンスを…、もう少しがんばれ！！と心から願わずにはいれなかった。そして、旦那に感情移入し過ぎて、ラスト、彼の背中を涙なしで見れなかった。号泣必至
