ハッピーな結婚というゴールの行く末にあるもの。
それをここまでリアルな会話やしぐさを通して伝える映画はなかなかないのでは。
愛犬の無残な姿を見つけて泣いているシンディに「鍵かけとけって言っただろ」と責めるディーン。
「才能があるのにもったいない」と暗にちゃんとした仕事に就けよと責めるシンディ。
数年の間に何があってこうなったのか?
特に何かがあったわけじゃなく、日常の中で思いやりが擦り減っていっただけ。
嫌いじゃない、まだやり直せる、という思いはある。
だから努力もしてみる。
でもやっぱり嫌。
お互いの言動にすぐイラついてしまう。
結婚していなくても経験がある人も多いのでは?
出会いから結婚に至るまでの二人は、お互い以外は目に入らないくらいラブラブなのに、現在ディーンに触られた時のシンディの嫌悪感がリアルすぎて同調してしまう。
女子のあるある「生理的にムリ!!」っていうあれそのもの。
(ライアンゴズリングの口ひげ、Mッパゲ姿が余計私をそうさせる…笑)
最後にBLUE VALENTINEという題名と共に打ちあがる盛大な花火が一気に悲しみを増長させる、ある意味素晴らしいエンディングだなぁと鳥肌が立ちます。
「You and Me」ってとても素敵な曲なのに、この映画を思い出してブルーになっちゃう可哀想な曲だよね…(´・ω・`)