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自転車泥棒のおのレビュー・感想・評価

自転車泥棒(1948年製作の映画)
4.0
超王道。王道中の王道

【2022/06/27追記】
フィルム上映で見た。フィルム特有のキズや汚れが、映画の雰囲気に余りにもピッタリで深く感動した。
一回目に見た時は、脚本の出来だとか批評的な立場で見ており、感動はあまりしていなかった。2度目に見て、この余りに根源的で切実なテーマと、時代を経ても変わらない悲哀に驚いた。
路肩で途方に暮れて座り込むあの親子の姿が忘れがたい。
多分有名な俳優やプロの役者だったら、キレイで整ったセットだったら、全く感動しなかった。その当時を生きる等身大の人間だった(少なくともそう見えた)から、共感ができた。整っていることばかりが共感や没入感を覚えさせるのではないことを、この映画は雄弁に教えてくれる。
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