とぽとぽ

自転車泥棒のとぽとぽのレビュー・感想・評価

自転車泥棒(1948年製作の映画)
4.5
ネオレアリズモ「仕事がないことが問題」
人混み、気取らない台詞と日常の描写から形成される本編。みんな強情、他人に優しくなられない時代。譲らぬ者同士の衝突には戦争という背景があり、リアルな庶民の生活が垣間見える言わずと知れたイタリア発傑作で、ウディ・アレンも何度見ても泣いてしまうと大絶賛の一作。仕事の重要性、家族の結び付き、心の頼り。やるせなくなって切なくなって苦しくなって胸引きちぎれそうになる。心が裂かれ涙が枯れそうになる。この映画が作られたのもう70年も前なのか~いくら発展しても心の荒み方や貧富の差といった状況は今の東京と何ら変わらないな。無関心こそが正義で皆冷たく苛立っている。
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