上海十月

唐獅子株式会社の上海十月のレビュー・感想・評価

唐獅子株式会社(1983年製作の映画)
2.0
小林信彦著「天才伝説 横山やすし」にこの映画の企画から製作に至る苦労が書かれている。小説は、ベストセラーになっていたので簡単に映画になるかというと、そうは、上手くいかない。紆余曲折して映画化した物をみたらB級以下の映画になり原作者にいたっては、もうこんな苦労したくないと言わしめた。大坂では、ブレイクしていた明石家さんまがビデオ男優で出てるが、ひとつも笑えるところが無くさっさといなくなる。やすしもここぞとばっかり張り切っているが、全てから回り。曽根中生は、「花の応援団」でコメディセンスを認められたのだろうが、こういった作品であったら、同じ東映の鈴木則文に監督して貰ったほうが良かったのではないかと思ってしまう。横山やすしのその後のことを考えるとこの作品で成功したかったろうなと思って涙してしまう作品です。
上海十月

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