アトミ

ONE PIECE FILM Z ワンピース フィルム ゼットのアトミのネタバレレビュー・内容・結末

1.0

このレビューはネタバレを含みます

20点

劇場版第12作目

ゼット(NEO海軍総帥。元海軍大将。武装色の覇気を操り『黒腕(こくわん)のゼファー』と呼ばれた。右腕には海楼石で作られた『バトルスマッシャー(クローが海楼石)』なるドデカい武器を装着。海賊絶滅のためなら民間人の犠牲も問わないほど憎んでいる)率いるNEO海軍は新世界のファウス島(『エンドポイント』の1つ)にある海軍基地をが襲撃し、「ダイナ岩(ガン)」(酸素と反応し大爆発を起こす鉱物)を奪取。
が、ゼットは駆けつけた海軍本部大将黄猿(ボルサリーノ。ゼットは元上官で先生)とのバトルになる。
NEO海軍幹部アイン(モドモドの実)、ビンズ(モサモサの実)はダイナ岩を船に積み込み先に退却。
ゼットはダイナ岩を使用。島は大爆発。海に沈んだ。
黄猿は爆発に巻き込まれる前に脱出。
そして沖合いにはその爆発を確認する青キジ(クザン)の姿があった。



花見宴会中の麦わらの一味。
気絶し、漂流していたゼットを救出し、治療する。
目を覚ましたゼットはルフィ達が海賊と知り突然攻撃。
と、「ビブルカード」を手がかりにNEO海軍が現れ、アインとビンズがサウザンドサニー号に乗り込んで来てのバトル。
アインの能力(一触りで12歳若返る)でナミは8歳、チョッパーは5歳、ロビンは18歳に(ブルックも触られて髪の毛に70代の潤いと艶が戻ったらしい)。
ゼットらは船に戻り、サニー号は集中砲火を浴びる大ピンチ。
が、クー・ド・バーストで何とか離脱した。


海軍本部。幹部会議。
ゼットの狙いはエンドポイント(ファウス島、セカン島、ピリオ島の3つのマグマ溜まりのこと)を全て破壊し、新世界の海を滅亡すること(島はマグマだまりが繋がっており全てを破壊すると地脈が連動し新世界の海全体が焼き尽くされる「大破局噴火」が起こる。コノ伝説は海軍上層部だけが知る事実で、海賊らに利用されるのを恐れ世間には「伝説は嘘」だと信じ込ませた)だとわかり、赤犬(サカズキ)はゼット討伐を命じた。


ドック島。
フランキーはサニー号を修理。
一味はナミ達を元の姿に戻すためNEO海軍にリベンジするべく、物資調達と情報収集のため海列車で町があるセカン島へ。


酒場。
ロビンは踊り子、ウッソはロビンのマネージャー、ナミはホール、チョッパーは靴磨きにてゼットの情報収集。

温泉場。
ルフィ、ゾロ、サンジ、ブルックはナミ達を待ってる間に療養(能力者は力が抜ける湯)。
と、ルフィ達が来るのを待って(待ちすぎてのぼせ気味)いた青雉(元海軍大将。赤犬と決闘し海軍を抜ける)は「ゼットの目論み(ワンビースを消せば海賊が消えると考え新世界ごと消滅)と現在の居場所」を聞く。

酒場に集まる海軍隊員から「ゼットがエンドポイントを破壊するためにセカン島に来ている」という情報を得たナミ。
が、海軍大佐に怪しまれトンズラ。
ルフィ達と合流。
ルフィは追ってきた海軍大佐達を覇王色の覇気で倒し、ゼットの居場所(島の反対側の砂丘)を聞き出した。

砂丘。
海軍とバトル中のゼット。
時限爆弾ダイナ岩が爆発し、火山が大噴火。
エンドポイントの2箇所目が破壊された。
駆けつけたルフィ達とゼットらはバトル。

町は火砕流に巻き込まれて行き、島民らは海列車で避難。
アイン、ビンズも離脱。
油断したルフィはゼットの海楼石銃弾を受け、やられてしまい、麦わらも奪われる。
青雉の助けで何とか海列車で脱出した一味。
セカン島は海に沈んだ。


ガープ中将は、ゼファー(ゼット)は若くして海軍大将り順風満帆な日々を送っていたが恨むを持つ海賊に妻と子を殺された。
その想いを押し殺し、全ての海兵を育て上げた。
そんな中、新兵を率いたゼファーの船が能力者海賊に襲われ、アインとビンズ以外全滅。自身も右腕を失う。
が、海軍科学者にバトルスマッシャーを開発してもらいアイン、ビンズらと共に能力者海賊を狩りまくる。
そんな中、あの時新兵を皆殺した能力者海賊が「王下七武海」として政府に向かい入れられ、ゼファーは海軍から姿を消し、今NEO海軍として現れた。とコビーとメルヘッポに語った。


そんな中。
ゼットの教え子の墓参りをしていた青雉はゼットとバッタリ。ゼットの覚悟を確認する。

青雉はルフィらが隠れ家としているドックに現れ、ゼットの計画を教える。
「大破局噴火(一般人をも巻き込む大噴火)」の事を知ったルフィは「新世界の人々を助ける」という難しい話ではなく「ゼットから帽子を取り返す!」「ナミ達を元の姿に戻す」というシンプルな理由で青雉からもらった「永久指針(エターナルポース)」でピリオ島を目指し出港した。
ピリオ島には海軍も向かっており、一味にとっては不利しかない状況。その行く末を見届けるため青雉も向かう。


NEO海軍の激しい攻撃を受けながらルフィはゼットを目指す。
海軍も上陸(黄猿も)。
NEO海軍兵を倒したナミ達だったがパシフィスタ軍の攻撃を受ける。
が、フランキー将軍がパシフィスタ軍を殲滅。
ゾロはアイン。サンジはビンズを倒した。
ナミ達は元の姿に戻り、ルフィのもとへ向かう。

肉弁当で燃料補給したルフィは火口近くでゼットとバトル。
覇気を纏ったルフィのパンチはバトルスマッシャーを破壊。
ゼットは「黒腕のゼファー」として武装色の覇気を両腕に纏ったルフィと殴り合いのバトル。
そのゼットの姿を青雉は見届ける。

何とか殴り勝ったルフィ。
帽子を取り戻しゼットの命までは奪わないルフィと仲間達の姿を見つめるゼット。
ゼットを心配し駆けつけたアインとビンズ。
と、黄猿と海軍隊が登場。
ゼットは一味とアインらを逃がすために海軍の前に立ちはだかり、青雉は氷で巨大な防護壁を作りゼットの死に場所を用意した。
その間にルフィ達は島を脱出。
黄猿の「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」を全身に受けたゼットは「お前達に最後の稽古をつけてやる!」と海軍兵に突っ込んで行った。



ゼットの教え子の墓標の隣、ゼットの墓標の前で号泣するアインとビンズ。
青雉は2人に泣くな!と叱り、ゼファーを称えた。



いじめっ子をやっつける正義の味方「ゼット」。
ゼファーの「正義」は少年時代から何も変わってはいなかったのだった。

エンドロール。
ルフィや海軍元帥センゴク、大将、王下七武海、ルーキー達、麦わらの一味らの少年少女時代がうち流れる。






という作品。
取って付けたような内容で、しかも新たな展開も出せない、パワーアップできないゆえ、結局は「頭打ちした作品」にしかならないし、どうしてもパラレルワールド感が出てしまう。仕方がないんだろうけど面白くない。

オリジナル脚本をぶっ込むのではなくて原作のエピソードを盛ったり、映画ありきで原作作ったりすりゃいいのに。
アトミ

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