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ONE PIECE FILM Z ワンピース フィルム ゼットのmitakosamaのレビュー・感想・評価

3.2
鈴木おさむが脚本を書いたのが、話題になったのか…ならなかったのか…?でも興行収入は爆発的に跳ね上がったんだよな。

元海軍大将ゼファーが、ゼットを名乗り、退役後にNEO海軍を設立。全海賊壊滅を目論むゼットと麦わら一行との戦いの物語。

鈴木おさむ的には、格好良く強いジジイをやりたかったのでしょう。その熱い想いは伝わる。センゴクらと同期のゼットが異常にマッチョで強そう。
右腕が海楼石で出来ているバトルスマッシャーで戦うが、腕っ節と信念が武器という頑固親父。

またストーリーテラーとして、赤犬に負け海軍を去ったクザンを設けていることも上手い。嘗ての教官だったゼファーをクザンに語らせることで、ゼットの凄さと、その後の悲哀を上手く演出してる。

しかしルフィ側は巻き込まれた戦いで、彼らに戦う義があまり無いのが惜しい。

それでも全体的には良かったんだがなぁ。
最後に、幼少期のゼファーがヒーローに憧れていた、みたいな描写で終わる。ええええ?蛇足!!!!!
なんか急につまんない奴になっちゃったじゃん!
「男は幾つになっても少年の様なロマンを求める」というテーマを明確にしたかったんだろうけどさぁ…
このラストは無かった方が良かったよ。クザンが墓を建てた所で終わった方が絶対に良かったのに。勿体無いなぁ。
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