ラマヌジャン

BROTHERのラマヌジャンのネタバレレビュー・内容・結末

BROTHER(2000年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

面白すぎた。

かなりマフィア映画寄りだったのには驚いた。ヤクザはパーツとして点在しているのみ。銃撃戦や、乱射シーンが多いのはやはりマフィア映画を彷彿とさせた。バイオレンス描写はピカイチ。アウトレイジと同じくらい好きだった。アイデア性はないが、怖いものが多い。やはり1番は突発性。「来る!」と思ったらもう終わってる恐怖があった。一番は割り箸in鼻。

遊び心も多い。バスケ、海辺でキャッチボール、将棋、サイコロ、通行人当てゲーム。これが癒される。本作はギャグは少なめだが、ガチガチの重い任侠映画にならずに済んでいるのはやはりこういうシーンがあるからだろう。あとはキタノブルー。海と明け方のシーン位だけど、いざ来るとハッとする。

俳優陣もピカイチ。北野組常連のキャストや海外の方も馴染んでた。日本人もかなり英語を喋ってたけど何も違和感無かったんだよな…。ある意味不思議。入り口は邦画だけどいつのまにか洋画になってたあの自然な流れはなかなか出来ないし、そんな映画観たことない。スゲー。

終わり方は意外だった。山本が殺されたところで終わると思ったけど、珍しくほっこりしそうで、終わった。あのラストに全てが凝縮されていた。BROTHER