どんぶり

GOEMONのどんぶりのネタバレレビュー・内容・結末

GOEMON(2008年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

初レビュー失礼いたします。

歴史モノとしてみればマイナス100点、
映像スペクタクル作品として見れば5000兆点はつけたい作品です。

ツッコミ精神は封印して、いまのご時世(コロナ渦中)では対面は厳しくともオンラインなどでご友人とお酒など汲み交わしながら御覧ください。

江口洋介氏演じる自由を愛する天下の大泥棒 石川五右衛門が信条に従い自由に生きようとするも、過去の因縁や自身の行いにより戦いに身を投じていく……といった雰囲気の作品なのですが、画の構成や設定がとにかくすごいです。

まず城下町がめちゃくちゃ広い。
意味不明な規模の城下町が広がっています。人口と文化もすごいです。おおよそ戦国末期とは思えない規模の街です。

街を一歩出れば荒涼たる荒野。
あるいはモンゴルにも無さそうな大草原。

ストーリーの筋書きとしては「ホンマか?」「そうはならんやろ!」「ええ……」と困惑する展開も多いのですが、それはそれとして思わず「流石に大袈裟がすぎるのでは?」と言いたくなるほどの過剰な演出がほどこされたアクション、衣装、美術、セット、CGが津波のように押し寄せてきます。

情報が多い!!
すべての絵面がクドくて胸焼けしそうなくらいにかっこいい!!
織田信長公の「Dark Souls」シリーズに出てきてもおかしくない西洋甲冑と天下布武ツインブレードも全然わからないけどめちゃくちゃかっこいい!!

極めて主観的な感想になりますが、この映画は理屈で見るべき作品ではないと思います。いっそ、理性や思考は邪魔と切り捨て、紀里谷和明監督による映像美に圧倒されてほしいです。

『GOEMON』、私は大好きな映画です。
願わくば、この映画からもらえる栄養素や精神性を共有できる映画仲間やTRPG仲間がほしいなあと思います……。
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