みさりん

鍵泥棒のメソッドのみさりんのレビュー・感想・評価

鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)
4.0
1回目: 20190218 NHKBSプレミアム
2回目: 20190901 NHKBSプレミアム

主人公の桜井武史(堺雅人)は役者志望だが所属していた劇団は潰れ芽も出ないままの貧乏生活で、しかもだらしない性格。そんな桜井に同棲中の彼女は愛想をつかし古い賃貸マンションを解約して他の男の元へ去ってしまう。

住む場所を失い1人ボロボロの安アパートに移り失恋の悲嘆にくれる桜井は、衝動的に首吊り自殺を試みるもあっさり失敗。我に返ると金の無い財布から唯一銭湯の入浴券をみつけ汗を流しに行くのだった。。

ちょうど同じ頃、山崎信一郎(香川照之)も偶然通りすがりに見つけた銭湯に入る。実は山崎は「コンドウ」という名の凄腕の殺し屋の裏の顔を持ち、ひと仕事終えた後だった。。

山崎は銭湯に似つかわしくない良い身なりで脱衣ロッカーに分厚い財布を仕舞うのをちょうど近くにいた桜井は横目で見ていた。するとその直後浴室で事故が…。

雑誌の編集長の水島香苗(広末涼子)は、几帳面で生真面目な性格で、人付き合いも固いがゆえに縁遠く独身だった。だがとある理由から一念発起し、結婚期日を決めて積極的に婚活を行っていた。そんな頃とある場所で銭湯での事故後の山崎と偶然出会う。

桜井、山崎、水島の偶然の出会いに、山崎の裏の仕事の依頼人である非情なヤクザ者の工藤(荒川良良)、工藤の元女(森川瑶子)も絡みと、伏線を沢山引きながら様々な人生をうまく交差させ、奇想天外な展開だが、見る側は全然混乱しないしとても面白いストーリー。
意外なキーパーソンは水島香苗の父かな?(笑)

それにしても…この作品で人の性格や趣向とは生まれ持ったものか?その後の刷り込みが大きいのか?と改めて考えてさせられる。
みさりん

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