よしおスタンダード

回転のよしおスタンダードのレビュー・感想・評価

回転(1961年製作の映画)
3.3
No.3075

不思議な感覚のホラー。

ホラーのようであるが、実際はホラーじゃないのかもしれない。

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トルーマン・カポーティが脚本の一人に名を連ねているので、心理サスペンスという見方もできる。

ちょっと一筋縄ではいかない内容。

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ワッとおどかす怖さではなく、ジメーっと、湿った怖さ。

というか、結局なにが怖いのかがわからないところが一番怖い。

子役2人の熱演がすごい。マジで何か乗り移ってんじゃないかと思ってしまう。

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主役のデボラ・カーがまた美しい!!

デボラ・カーといえば、

グレン・クローズと並ぶ、

「オスカー無冠の女王」というイメージがある。

(デボラ・カーは主演女優賞に6回ノミネートされたが受賞ならず、

クローズは助演に4度、主演に4度と、実に計8回もノミネートされているが、いまだに受賞経験がない)

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原題は『The Innocents』=『無邪気[純真]な人; 子供; 潔白な人/お人よし; ばか』という意味だが、

邦題は『回転』となっている。

無理やりネジを回転させて、ギリギリいやーな音がするような映画なので、

ある意味、いい邦題かもしれない。