回転の作品情報・感想・評価

「回転」に投稿された感想・評価

shitpie

shitpieの感想・評価

4.0
ホラー映画の勉強。「えっ!? 見たことなかったの!?」と馬鹿にされそうな古典です。

いまさらですが……これはめちゃくちゃすばらしい! そして、こわい!!

Jホラーじゃん、という映像演出がたくさんあって、つまりJホラーというのは「日本的な表現」じゃなくて、英米欧のホラー映画表現を受け継いだものなのだ、と改めて痛感する(『アーギュメンツ #3 』で指摘されていたこと)。

水面に映る少女の姿、湖の向こう側にたたずむ人影、塔の頂上から見下ろす男のぼんやりとした姿、風にひらめくカーテン、廊下を横切る女……。見ていて、おもわず鶴田法男の『霊のうごめく家』や黒沢清の『ダゲレオタイプの女』を思い出す。小中千昭が「ほんとうにこわい映画」というのも、さもありなん。

『回転』は、ロングショットの勝利、ということなのかもしれない。シネスコなのもすばらしい。

それ以外にも、音がこわくて、予期をとりつけて観客をおびえさせる見事な機能をもっている。少女の叫び声を聞かされつづけたシーンは、気が狂いそうになった……。
二重三重にも張られた伏線、性倒錯、一挙一動が意味を持っているような言動、表情の力強さ、白黒の映像に映る強めコントラストも相まって不気味、面白い。
ねしこ

ねしこの感想・評価

3.6
雰囲気溢れるクラシックなホラー映画。1961年にこのクオリティで霊的?悪魔的?要素をふんだんに盛り込んでるからすごいと思った。ちゃんとドキドキしたし。あと何よりデボラ・カーが美しい!きれいな横顔!

印象的だったのは湖?の向こう岸に女の子人の姿が見えたシーン。黒い服の女の人が茂みの中にいるってだけでこんなに怖いんだ…と。

軽めのホラー・軽めのエロス要素ありなので、雰囲気を味わうにはちょうどいい。終わり方はちょっとスッキリしないというか、唐突感がらあるというか。最終的には餅は餅屋という教訓を得られたので良しとします。
Synovu

Synovuの感想・評価

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記録用。2020/8/2
田舎の広大な屋敷に住む兄妹の家庭教師に就いた女。死んだはずの従者の姿を見かけてから奇妙な出来事が起き始め…。1961年作、モノクロ。時代的に主に演技で見せるわけで、子供たちの不穏さや、はっきりと現れる霊の佇まいなど良いのだけど、ストーリーもラストもいまいちで消化不良。
riko

rikoの感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

家庭教師の中にある幽霊の2人に対する異常な妬み嫉み、膨らんだ被害妄想、忌々しい2人をやっつけたい、そんな深い欲望を覆い隠すため、子供たちを助けたい一心で、、とかと言っていたのかな。そして暴走した挙句、子供たちを傷つけてしまった。

フィクション(ホラー)であることをガン無視した感想だけど、もっと長期的に穏やかな方法で助けることができたかもしれないなと思うとやりきれないです。

どこの国でも、名前は霊的に重要な意味を持つんだね。安倍晴明が、妖しげな奴に名前聞かれた際にテキトーな義名を使って難を逃れた、みたいな逸話を思い出しました。千と千尋のハクも、自分の本当の名前を思い出して龍から人になったね。

あんまり詳しくは知らないけど、万国共通っぽいの面白いね。

長年見たかった映画を見れてよかった。お洋服、自然風景、お屋敷の内装、構造、全部が好きな感じ。いつか似たようなところに行ってみたい。
MNRTJM

MNRTJMの感想・評価

4.0
撮影が素晴らしい。家が広すぎて怖い。子供たちの演技が達者すぎて怖い。叫び続ける(怖い…)妹役は後に『ヘルハウス』に出演するパメラ・フランクリン。徐々に正気を失うデボラ・カーが美しすぎて怖い。昼間 湖の向こう岸に佇む、人ならざる者の描写がただただ怖い。唐突なラストと円環構造が衝撃的。色濃く漂う不道徳感と原題 The Innocentsとの対比が怖い。
蹂躙

蹂躙の感想・評価

5.0
全人類が見るべきド傑作

みんな大好きヘンリージェームズ。原作では家庭教師が狂ってるのかそうじゃないかが曖昧だけどこの作品は結構明確。カメラって客観性がついちゃう

不気味な子供と性倒錯サイコーです

屋敷の湖が美しい

クレイトンのキャメラキマりすぎ
Kedjenou

Kedjenouの感想・評価

3.7
女性家庭教師のほとんど一人芝居です。全ては彼女の妄想なのか、はたまた幽霊話なのか。子供たちのセリフもおおいのですが、彼らの語りは事実なのか、女性のねじ曲がった解釈なのか、最後までわかりません。

若い頃観て、強く印象に残ったシーンが一つ。そこを観たくて数十年ぶりに借りてみました。

当時とは随分違って見えました。見る人の年齢が影響するのですね。

原作は英文学の大作家の作品、脚本にはトルーマンカポーティも参加。緻密な脚本と演出に唸らされました。

デボラカーが熱演、性的抑圧が強そうな美貌もぴったりでした。

残念だったのは男の幽霊がナマに出てくる場面です。張子のジョーズが出てきたみたいで興醒めしました。葦の中、遠くに立っている女性の幽霊のように撮って欲しかったです。
冒頭、仕事で忙しく子供達の世話を出来ない父親が主人公となる女性を家庭教師として雇う事となる。実は元いた家庭教師が不慮の事故で死んでいた事が明らかになり恐る恐る向かった先には…

わざと一貫性を持たせない作りになっていて、「え、何!」と観客の心を揺さぶる謎の多い展開が続きます。じわじわと日常に”何者か”が迫ってくる様は凄く不気味で怖かったです。

モノクロならでわの虚無感や廃墟の様な不気味さで絶対何かが起こると予感させます。池の向こうに佇む女性や窓から覗き込む男。今では在り来りながらも当時は斬新だったと思います。

幽霊は出てきますが、どちらかと言うと「シャイニング」の様な心理的描写が多く、ホラーと言う位置づけは少し違うかも知れません。しかし何者かに蝕まれる恐怖はとても強かったです。

”回転”その意味とは…
エレナ

エレナの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

何が「回転」???
たまに回ってたけど…
“イノセント”のほうが分かりやすいような。

ハッとする美しさのある映像の中に、不気味さが光る古典ホラー。

いるはずのない男。
暗闇からボンヤリ出てくる男。
川辺に佇む女。
一瞬、通り過ぎる女。
泣き声、すぐそこにいる女。こわい。怖すぎる。

ゾクゾクぞわぞわ、嫌な湿度がまとわりつく。

マセガキな兄がまた不気味だった。
話し方も所作もおかしいところしかない。
エスター思い出した。気味悪い子供。

個人的に冒頭の面接の場面や、
思い出しながら話すメイドの台詞、
子どもたちの意味深な発言など
会話のシーンがすごく頭に残った。

主人公の妄想という説出てるけどマジ???
クライマックスの途中で終わった感じあるけど含み持たせすぎじゃない?コレ
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