回転の作品情報・感想・評価

「回転」に投稿された感想・評価

まいこ

まいこの感想・評価

4.0
ずっと観たかった映画。
オープニングの不穏な感じがもうたまらん。派手な怖さはないけれど居心地の悪い不気味さが続く。そしてラストが…。
思わず「なんで!?」と叫んでしまいました。
BAC

BACの感想・評価

4.4
・オープニングの歌にタイトル・クレジットの手の表情といい、これはただ事では済まない話だという予感を覚える。そして実際そうなった。

・前半はホラーというよりも古典的な西洋怪談といった感じだが、後半、ミス・ギデンズの心が揺らぐ辺りから、怪談+心理サスペンスとして目を離せなくなる。また2回目に観た時の方が、体の周囲からジワジワくるような、静かでおっかない雰囲気を感じた。

・ミス・ギデンズの想像ゆえの暴走なのか、それも呑み込んだ上でのクイントの邪悪さなのか、ジェスルは何を訴えたかったのか、この観る側に投げかけられた、色々と解釈できる曖昧さが頭に残る。容赦無い終わり方なので余計に。

・池の端に立っているジェセルさんの「何か嫌なものがそこに居る」といった感じの嫌~な距離感。

・デボラ・カーの表情の演技、また10歳ぐらいだろうに、こんな難しい役をよくやったなあと思わせるマイルスの子役。

・エクソシズム的な要素もあるんだが、心に巣くってる者の名を呼べば救われる、というのは西洋では常識というか宗教の知識の一端としてあるんだろうか。
子供たちが 可愛くて 生意気で不気味で好きです。館 ろうそく ドレス 洋風なホラーはこういった所が癒されます。
原題『The Innocents』=無垢ということで、ジャケットには家庭教師と子供達。子供たちだけじゃないのがミソかと。

冒頭、どこか官能的な表情で祈る家庭教師。依頼人である叔父さんに強く引かれた様子。赴任した先で明らかになる前任者ジェセルと男召使いクラウスの恋。両者の不審な死。恋というかDV。多分2人の昼日中の情事を日常的に目撃していたことで歪んでしまった子供たち。子供たちに彼らの霊が取り付いていると思い込み始めた家庭教師。このころから衣装が黒くなる。子供たちに霊の存在を認めさせれば救われると信じて、彼らを追い詰める家庭教師。そして…

なんというか、「彼らの情事を子供たちが目撃していた」と知ってからの家庭教師のこだわりっぷりが強くて、オールドミスの欲求不満が拍車をかけてたんじゃないかと思いました。じゃなきゃあんなラストにならんでしょう。
非常に渋いホラーの古典。
この映画の幽霊は、驚かせる為に「出る」のではなく、超常現象としてそこに「在る」といった感じ。湖の上や窓ガラスに映りこんで、じっとこちらを見ているだけ。

音や光で驚かせるタイプのホラーは肯定派の私ですが(見る側の私にとって怖ければ手段なんて関係ないので)、わざわざ人間を脅かしに来る幽霊というのは、映画の都合で作られた商業的存在である事が前面に出てしまう事は否めない。
対して、この映画の幽霊は本当に不気味で迫力がある。

幽霊が地味な分は、デボラ・カーの演技力でカバー。
あの怖がり方だとか、後半に向けての豹変だとか、シャイニングのジャック・ニコルソンに匹敵するのではなかろうか。

ラストは、リドルストーリーと取っていいんだろうか?
リドルストーリーにも好き嫌いがあって、例えば乱歩の一枚の切符は好き。
オチをこちらに想像させるというのは、ゴールの直前で突き飛ばされたような拒絶を感じるのは確かでそれまでの話の構築だとか雰囲気が上手くないと、「はっきりしろや!」となるのではないかと。

この映画のラストに関しては、私は好きです。デボラ・カーの狂いっぷりを人間の狂気と捉えて恐れるのも、悪霊でないと説明がつかないと捉えて恐れるのもいいので、二度美味しいんじゃないでしょうか。
しがい

しがいの感想・評価

3.2
真実か空想かというミステリアスなバランス感、不穏さを漂わせる演出の数々など、面白いところもあるけど自分にはやや古典すぎちゃった…“もっと”を求めてしまう。

冒頭での子守歌や主人公の祈る姿、想像力はあるか?のセリフなど、映画のヒントが散りばめらている導入の仕方は丁寧だと思った。

主人公が見た亡霊が死んだ従者のクイントであったことを知る場面、子供の笑い声とオルゴールのメロディが重なるような演出はよくありそうだけども劇中で一番ゾッとしました。

見た亡霊が本物だとしても、これという危害無しにあそこまでの推測は、やっぱり主人公の狂気としか思えないんだよね。
andrew

andrewの感想・評価

3.0
"出る"でなく"居る"
"脅す"でなく"宿る"
幽霊への存在解釈に隙がない。
後半にかけて展開される
人間の思い込みの怖さも面白い。
モノクロなだけで抜群の空気感。
遠くで見つめる女。
響き渡る子供の笑い声。
旧い大きなお屋敷に住む2人の子供たちの教育係として雇われた主人公は奇怪な霊現象に見舞われる子供を救う為孤軍奮闘するミステリーじわじわ来る怖さ雰囲気最後まで本当に霊がいたのか明かされないがスクリーンの此方に居てもその気配と気分は十分感じられる 本当に霊はいたのか 子供達が時に見せる不気味な表情は取り付いた霊のせいなのかな屋敷に関わる人びとの人間心理劇 屋敷に関わる謎を解くため鬼気迫る表情で駆けずり回る主人公 まるで終始背中を見られているような映画 主人公デボラカーを始め一流の役者スタッフを集めた上級のゴシックホラーミステリーに仕上がっております。これ自分にとって超級的に怖い映画でしたよ。時々思い出してはちびります!(✘д✘๑;) ³₃

このレビューはネタバレを含みます

住み込みの家庭教師として
屋敷に訪れた主人公を襲う不可解な現象。
明るみになる忌まわしい出来事とリンクする子供
そこに執拗まで固執する主人公に
満たさない何かを感じさられ
次第に主人公が狂っているかのようにみえてきた。
台詞のみならず表現という手法で
これだけのものを感じさせるなんて凄い思う。
otom

otomの感想・評価

3.5
なんだろう、原作にかなり忠実かつゾクっとくる怖さも悲しさもそこそこやっているのにこれじゃない感。おまけにカポーティが脚本に名を連ねているのに何故か物足りない。テープ•エコー的なSEは良かった。まずまず。
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