issi

ロスト・ワールド/ジュラシック・パークのissiのレビュー・感想・評価

3.8
子ども心にあんまり面白くなかったなぁという印象だった本作。
グラント博士が好きだったのに…という本音はさておき、
ジェフ・ゴールドブラム演じるイアンが主人公。
生物学者でもなんでもなく数学者だったのに恋人が生物学者であることから
インジェン社のトラブルに巻き込まれていく。
コメディ要素がちょくちょくあって観てて楽しい。
娘の体操によってラプトルを撃退して「レギュラーじゃない?」は反則。

今作までスティーブン・スピルバーグが監督を務めている。
この作品のテーマは「生命は道を見つける」原文で言うと「Life finds a way」。
前作はクローンへの倫理的な疑問などが扱われていたが
今作は恐竜を「動物」や「自然」とみなし、保護する対象として描いている。

それ故にT-REXは初めてつがいで登場し、子どもも生まれている。
人工的に産み出された恐竜は、自然ではないのか?権利はあるのか?
が話の根底にある。
T-REXがサンディエゴに到着した際、夜の街に咆哮するシーンは
スピルバーグが動物や自然を愛していることを示しているようにも感じた。



以下余談。
隊員で音楽をヘッドセットで聴き、真っ先に悲鳴をあげるやつ、
スピルバーグ的な美味しい役回りだなぁと笑ってしまった。

ハンターの人は「インセプション」のお父さん役の人でした。
思ったよりワイルドでイケイケだった。

この頃からヤヌス・カミンスキーが撮影だったんだなぁと思ったら
前作と同じ年に公開された「シンドラーのリスト」からタッグを組んでいるらしい。
issi

issi