有利

エスターの有利のネタバレレビュー・内容・結末

エスター(2009年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

「そのシーンって次にこう来るよね」という場面を何度も配しながら、予想の約1.2倍くらいの映像を見せる。視聴者を映画の中に引き込む監督の手法でしょうか。
洗面所での鏡戸棚を半分から戻すシーンなどはまさにそうですよね。

過去の名作の場面場面のオマージュと見えてしまうのは私だけ?
*聖書から身元がバレる→ミッションインポッシブル
*ハンマーや腕を折る→ミザリー
*暗闇の中での決闘→羊たちの沈黙
*停電の家の中での犯人との駆け引き→パトリオットゲーム
*沼に蹴り落とすシーン→ダイハード
*流産のシーン→エイリアン

たぶんセブンあたりからもあるのでしょうね。タイトルバックやサイコサスペンスの素養からは、「沙粧妙子-最後の事件」が思い浮かんでしまいました(笑)

冒頭の流産の出血シーンはワインをシンクに流すことで回収しているのでしょうか。

結末で冷えた身体の視聴者を温めて帰ってもらう為のエンディング音楽、The Glory of Love。
DVDのもう一つの結末は、監督がサイコサスペンスを喜劇で終わらせたらこうなるというお遊びだったのでしょうか。

愛は無償のものであり、代償ではない。
母親にも事件の遠因があったことを知らされる映画でした。

【タラレバ】
最後の場面で母親がポケットにしまった銃でもう一波乱あるのかと思ってました。


※ネタバレには、記載者の所感、推測を含みます。
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