くろまめ

エスターのくろまめのネタバレレビュー・内容・結末

エスター(2009年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

甥っ子&姪っ子にムカつくから観ろと言われて観た。



うん。ムカつく。
怖いよりも、周りの大人の鈍さとエスターの周到さに「あー、何やってんの」って声が思わず漏れる。



エスター役イザベル・ファーマンは当時何歳でこの役を演じたんだろう?
メイクも手伝って、やけに不気味だし、ネタバレ後にはすっごい老けて見えた。
ほうれい線あるじゃん。って驚く。



冒頭観てたら母親可哀相なんだけど、何故養子が欲しかったんだろう?
既に可愛い子供2人いるじゃん。
まぁ、それはいいんだけど、年頃の男の子いるのに同じ様な歳の女の子って、何も考えて無さ過ぎじゃない?



1番ムカつくのは旦那のジョンだよね。
『 優しい』と『 鈍い』は紙一重だわ。
なんせ、ジョン鈍過ぎだし、テキトー過ぎだしね。
お前どうせ、奥さんが「産まれて来なかった赤ちゃんの代わりに養子欲しい!」って言ったから可哀相になってOKしたんだろ。
自分じゃ受け止められないと思って、よく考えもしなかったんだろ。
赤ちゃんの代わりって、子供は好きに補充出来るモンじゃねーんだぞ!って思いもしなかったのか。



親は終始ふわっとしているのに対して、子供の方が勘が良いのも、何故大人は気付かない!ってイラっとするよね。
1番動いてるの最年少で、難聴のマックスだしね。
親しっかりしろよ。
ちなみに、甥っ子はマックスが可愛いとやけに褒めてた。
小学生で外専か?と、垣間見えた瞬間だった。




何でエスターこんなにプッツン来てるんだろう?とずっと思ってたけど、終盤で謎が解ける。
分かるとそうとしか見えない。



それにしても、色んな事情があるにせよサイコパス過ぎて、環境がそうさせたのか、生まれつきなのか、ふと気になった。
もし、環境のせいなら可哀相だな。って思った。



エスターは1人の大人の女性として扱われたかったし、愛し合う人が欲しかった。
それって人として普通の事だよね。
でも、あの病気のせいで誰にも愛されないなら、自分が望んだ若さじゃないのに、可哀相だ。



『 インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』を思い出した。
愛する人は皆先に老いて死んでしまい、分かり合えるのは同じヴァンパイア同士しかいない。
でも、エスターは仲間さえいないから、ずっと孤独だったんだ。
そう考えると、悲劇だな。ってエスターに同情してしまう。




日本に来たらロリコンいっぱいいるから、合法ロリだ!って喜ばれるかもね。
それって最悪か…




なかなかのどんでん返しがあって、楽しめたけど、最終的には悲しくなってしまう作品でした。
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