AB型の末っ子

パニック・ルームのAB型の末っ子のレビュー・感想・評価

パニック・ルーム(2002年製作の映画)
4.7
デヴィッド・フィンチャー作品予習8作目。

何でもっと早く観なかったんだろう、と思う程素晴らしいドキドキハラハラワクワクの映画体験でした…。

まず、スリラーとして最高。カメラの滑らかな上昇下降や、監視カメラが切り替わる感じ、そして背景の音や光のすべてが感覚をピリピリさせて、恐怖に震えます…。

そして、心理戦、頭脳戦にも発展していく所がとっても魅力的。ジョディ・フォスターとフォレスト・ウィテカーの2人だからこそ納得なバトル。
ジョディ・フォスター演じる母親、ちょっと脆そうな面もあったけど、娘という守るべきもののために奮闘する姿にはグッと来る。

フォレスト・ウィテカーは、めちゃくちゃ悪い役かめちゃくちゃ良い人かで分かれるけど、途中までは、どっちか分からない所でハラハラするw
最高の演技でした…。

気づいて驚いたのが、サラ役のクリステン・スチュワートの若さ!w
出てるのは分かってたけど、想像より若くて可愛くてめちゃくちゃガキンチョで最高すぎましたw

しかもサラ、普通に頭良いし冷静。だけど、後半のある展開では頭抱えて心配になるくらいハラハラしました…。

個人的に一番好きなのはやっぱり、ジャレッド・レトw
ジュニアという呼び名にふさわしいガキっぷり、バカっぷりで途中からは愛おしかったですw

デヴィッド・フィンチャー監督にしては短尺ではあったけど、とっても濃密な一本でした!

普通は、スコセッシ監督みたいに映画をアトラクションとか言うと悪く聞こえるかもしれないけど、映画って身体で体感するものだし、今作は特にアトラクションみたいな作品だった。

もっとこういう作品観たいですね…。