フリーザ

パニック・ルームのフリーザのネタバレレビュー・内容・結末

パニック・ルーム(2002年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

デヴィッド・フィンチャー監督の未見作品を観てみよう企画。

大人版『ホーム・アローン』的なノリの篭城型サスペンス。
思ったより大分コミカルだったので驚いたが、強盗のうちの1人が銃を持ち出した辺りから殺伐とした雰囲気に。この辺は『ファーゴ』にちょっと似てる。

家の中だけ(と言ってもかなり広い)という限られたシチュエーションながら、エレベーターや階段といった上下の動きが多く、鍵穴や排気口などをくぐり抜けるようなカメラワークの多様が目立っていた。

タイトルの通りパニックルームに逃げ込んでからのシーンがメインだが、子どもの病気に薬が必要だの警察とのやり取りだの父親登場だのと沢山の展開があって楽しい。
家中破壊しまくるのも勢いがあっていい。
とにかくこのステージ内でやれること全てをやろう!という見せ方が非常に楽しい。

フィンチャー作品を観るのが大分久しぶりなので的外れかもしれないが、フィンチャーの中ではかなり異色な作品な気がする。

ジョディ・フォスターももちろん素晴らしいが、本作が映画デビューのフォレスト・ウィテカーのりりしさと可愛さが凄まじい。

この手の展開のサスペンスやホラーをよく観るが、油の乗りまくっていた時期のフィンチャー作品だけあってレベルが高かった。
めっちゃ質の高いB級映画みたいな。
いや面白かった。
フリーザ

フリーザ