ミク

女が階段を上る時のミクのレビュー・感想・評価

女が階段を上る時(1960年製作の映画)
4.0
美容院で髪をセットし、高級香水「黒仙花」を纏い、クリスマスのために着物を下ろし、良いアパートでの生活。銀座で雇われママとして、先立った夫に誓い、貞操を守り、プライド高く生きる生き様。からの後半。体調崩して実家に帰り休養中、母との熾烈な口喧嘩が強烈。表があれば裏もある。冷たい風に当たりながらも、新芽を生やすべく、今日もバーへの階段を上がります。夜に働く女性たちの苦労や本音。女性たちの経済的自立の難しさや、結婚するのが当たり前な時代で、キャリアを築いていく難しさ。カッコいい姿にも見えるが、彼女たちに別の選択肢があれば…と思ってしまうのも事実。笑顔が逞しい。
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